「10円玉ある?」。東京都内と埼玉県内でオートバイに乗った男が高齢女性に声をかけ、顔を殴って現金を奪う事件があり、女性はいずれも軽傷を負った。誰もが持つ硬貨で財布などを取り出させるように仕向け、襲う手口。男は20代で半キャップのヘルメット姿といい、警察は同一人物の可能性もあるとみて強盗傷害容疑で捜査している。
警視庁光が丘署の調べでは、22日午後5時40分ごろ、東京都練馬区旭町2の路上で、近くの無職女性(79)がコンビニエンスストアから帰宅途中、オートバイの男から「10円玉ある?20〜30円貸してほしい」と声をかけられた。女性がポーチから金を出そうとしたところ、男は顔を殴り現金約4000円などが入ったポーチごと奪い逃走した。
一方、埼玉県警朝霞署の調べでは、24日午後10時半ごろ、和光市白子1の市道で、帰宅途中の居酒屋経営の女性(76)が前からスクーターで近付いてきた若い男に「10円貸して」と声をかけられた。以前にも似た男に同じことを言われたことがあり、女性が「あんた、この前の人ね」と断ると、顔面を殴られた。ひるんだすきに手提げバッグの中から現金約8万円が入った財布を奪われた。